推薦 大森尚子

一級建築士 三重県文化財保護 指導委員 ヘリテージマネージャー

 

「遺す価値・使い続ける意義」

国道を走るといつも目に入るレトロモダンな建物「旧倭村役場」は、世界的不況の最中、昭和11年に建てられ、今年で築84年になります。

担当者が伊賀の旧神戸村役場を視察してその様式を取り入れたという、当時の山村には珍しい近代的な役場庁舎の面影は今もそのままで、大事にしたい、価値ある建物です。

村役場としての役割を終え、何度かの町村合併を経て、津市の書庫兼物置と化して長く佇んでいました。おかげで内外共に当時のままのハイカラな姿を留めています。

存続すら風前の灯だったこの建物を残し、蘇らせ、魅力ある活動拠点として、地元のみならず移住者、観光客まで巻き込もうとしているこの素晴らしいプロジェクトに、心から賛同しエールを送ります。